「世にも怪奇な物語 Histoires extraordinaires (1968)」。

| EDIT

世にも怪奇な物語
(原題:Histoires extraordinaires、3話オムニバス形式、1968年、仏・伊)

【世にも怪奇な物語】

いいっすね このコテコテなデザイン。雰囲気が出てて。

おもしろかった・・ 観てよかった!!


第1話「黒馬の哭く館」
(ロジェ・ヴァディム監督、ジェーン・フォンダピーター・フォンダ
伯爵令嬢フレデリックは、高慢なふるまいで周囲をいいなりにし、享楽的な日々を送っている。
いとこにあたるウィルヘルム男爵が、動物だけを友として静かに暮らしていたが、
フレデリックはこのいとこを嫌い、公然とあざわらう。
ある日、森で動物用の罠に足をとられたところをウィルヘルムに助けられたフレデリック。
誘惑をこころみるが拒絶され、怒りにかられた彼女はウィルヘルムの城の厩舎に火を放つ。
ヴィルヘルムは愛馬もろとも焼死するが、以後フレデリックのまわりで、
馬にまつわる奇妙な出来事が起こり始める。

・・すこしずつすこしずつ狂っていくフレデリックが、妙に詩的で美しかった。
人の心の変化と 天候の変化とを同調させて、表現してたのはわかりやすかった。
ウィルヘルムに恋をしたことをフレデリックは多分だれにも打ち明けなかったとおもうのだが、
周りは気づいていたのかなあ・・・
ジェーンの美しさは、まるで光を放っているかのようだった。

【黒馬 ジェーン】


プロの女優さんはやっぱりすごいな。ピーター・フォンダはジェーンの実弟だけど
ちゃんと彼に恋をしている目をしていたよ。

【黒馬 ピーター】

これがウィルヘルム(ピーター・フォンダ




第2話「影を殺した男」
(ルイ・マル監督、アラン・ドロンブリジット・バルドー
傲慢なサディストのウィルソン少年の前に、彼と同名なおかつ姿かたちがうりふたつの少年が現れる。
どこからともなく現れては、ウィルソンの悪事を妨害し、どこへともなく去っていく少年。
長じて軍人となったウィルソンは、賭博場で出会った美しい女とカードで競う。
いかさまで勝ちを奪い、彼女の背中を鞭で打って嗤う彼の前に、
またも、もうひとりのウィルソンが現れて・・。

・・いわゆるドッペルゲンガーを題材にした、ふしぎな物語。
アラン・ドロンほどの男だと もうなにをやっても、ステキとしか評価できないが、
凍りついたような表情に、サイコパス的精神性がでていて、すごくよかった。
「若者のすべて」よりもちょっと歳を重ねており(ブリジット・バルドーも。)
また本作はカラーでもあったので、汗をかいていたり、ひげの剃り跡がすこし青かったり
人間らしいとこが見えて それもまたステキ。
長身でけっこうガッシリしているんだよねこの人。

【影を殺した男 アランとBB2】


賭博場から飛び出して「ウィルソン!!」と叫んだときのお顔が最高。2回巻き戻して観た。
ラストで教会の人たちに囲まれたとき、一瞬まばたきしちゃってたな(^_^)
鳴り続ける教会の鐘の音がなんだか胸に残ったな。

ブリジット・バルドーは黒髪・黒い服よりも 金髪であかるい色のドレスのほうがいいなあ・・





第3話 「悪魔の首飾り」
(フェデリコ・フェリーニ監督、テレンス・スタンプ
かつて名声を欲しいままにしてきた俳優のダミットだが、
いまや落ち目の時期にあり、それどころか酒に溺れて廃人一歩手前。
彼には妙な幻影がみえており、白いボールで遊ぶその少女は、ダミットにいつも笑いかける。
そんな折、イタリアから映画出演の話がまいこみ、ダミットはなぜか、報酬にフェラーリを要求。
彼はプレミアイベントでも、浴びるように酒を飲み・・。

・・3作のなかで、これだけなんだか全然 毛色がちがった!!
映像もものすごく前衛的だったし。
フレデリックもウィルソンも、自分が狂っているとは思っていなかったとおもうんだけど、
ダミットだけは、狂っていく自分をわかってて、とめられなくて苦悩しているように見えた。
このテレンス・スタンプという役者さん、ヤバイな。いままで全然知らなかったけど。

【悪魔の首飾り テレンス】


はまり役にもほどがあるよ。観ているこっちも苦しくなった。
白いボールの女の子、怖い・・誰なんだあれは。小さい女の子かとおもいきやマニキュアしてたし
もし子どもの頃にこの映画を観ていたら、トラウマになってしまったにちがいない。
藤原竜也さんのキレた演技と、顔のかんじは、テレンスに近いような気がしたけど、
意識しているのかな??
でもテレンスを観てしまうと、やっぱ藤原竜也さんはまだまだかな(^_^)



ブリジット・バルドージェーン・フォンダアラン・ドロン・・と
すきな役者さんを一度に観られる豪華な映画ときいて 観てみたら
それだけではない魅力に満ちた だいぶハイクオリティな作品とお見受けした。
一般的にどう評価されているのかは知らないけど・・
また観たい。
ホラーはダメだが、こういうのなら。

それにしてもエドガー・アラン・ポーはイカレてるなあ。


COMMENT

POST COMMENT


TRACKBACK

TRACKBACK URL

↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。