水道橋博士「藝人春秋」(文藝春秋社)

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水道橋博士「藝人春秋(げいにんしゅんじゅう)」(文藝春秋社刊)

【芸人春秋】


いろいろな個人的な気持ちの流れを経て いま、水道橋博士のファンになりつつあり
それを知った会社の先輩が わたしにこの本をかしてくれた。

かんたんにいえば 水道橋博士が 芸人さんやタレントさんを中心に、
いろんなおもしろい人の、おもしろい話を語りつくす、ルポエッセイ。

たとえば草野仁、テリー伊藤、稲川淳二、ブルーハーツの甲本ヒロト、
国際弁護士の湯浅卓、古館伊知郎、北野武、石倉三郎、
ライブドアの堀江貴文・・・などなどが出てくる。

水道橋博士は、パワフルかつ魅力的な文章を書く人でいらっしゃる。

読んでいて「気持ちいい」かんじ、ではない。ざらざらしているし。

でもなんだろうな。
彼の臓腑の底から、
ブチブチブチーーーっ!!!って つかみだされてきた言葉たち、とでもいおうか。
血まみれどころか よくわからない体内の大事ななにかとかくっついてきた! みたいな。

言葉が、感情が、体験が、グサグサ、メリメリ刺さってくる。 擬音ばっかりだな。
悪ふざけのオヤジギャグと紙一重の、言葉あそびみたいなものもふんだんに。
でも ぎりぎりのとこでね 知性のきらめきが保たれていて。

文章からこういう感触をうけとったのって、吉本隆明とか中上健次以来(言い過ぎか?)。
悪くない。そんなのばっかり読むのもつらいけど。

そして、おもしろかった。電車の中とかではちょっと、読めない本。
読んでしまって、失敗したと思った。声出して笑っちゃって。

「おもしろいこと」って、グチャグチャして狂ってて、できれば近づきたくない場所とか
なんだこいつ、ヘンなやつ!って思うような人とかのところに
あるもんなのかもなあと おもった。

汚いものを見たくなくて、ちょっとイヤな思いをしたくらいでそこから距離をおいてしまうと
その先に信じられないくらいおもしろいことがあっても、見られないかもしれない。

とくにテリー伊藤(松尾スズキによるテリー伊藤評の、引用も。)と
湯浅卓の章は、相当キてた・・

まー ご一読いただきたい。
もう1回読みたいから、自分で買おうっと。

Category: 本の感想 | Tag: 水道橋博士

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