劇団東京あたふた 第14回公演 「Doughnut Christ!」

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劇団 東京あたふた 第14回公演
「Doughnut Christ!」
(APOCシアター 作:木村文子)

【ドーナッツクライスト!】


劇団 東京あたふたさんの→ 公式ブログ





小学校5年から中学卒業まで通った学習塾(大学時代は別校舎でバイトもさせてもらった)の
国語の先生が、役者もやっていて(どんな国語の先生????)、
最近は一人芝居を中心にやっているそうなのだが、久しぶりに客演するとのこと、
本番の前日というか当日の早朝というか2時過ぎ頃 とつぜんメールをもらい、
観に行ってきた!

小田急線の千歳船橋駅から歩いて3分くらいのところにある
APOCシアター(サイトはこちら。)

かっこいいカフェが併設されていた。
たぶんお芝居を観た後に演者とゆっくり話したり
交流をはかれるようになっているのだろう。

演者の皆さんがカフェでくつろいでいたときに到着してしまったが
メールをくれた恩師に会えた。

開場までそのカフェに置かれていた本を読むなどして過ごした。
ラックの中に、蜷川幸雄演出版「十二人の怒れる男」の劇場配布パンフレットがあった。
過去に渋谷のシアターコクーンで上演されたらしい。
クールなデザインで内容も充実しており
ほしかったので 譲ってください、または売ってくださいと
お願いしようかと思ったが
財布の中をみたら持ち合わせが皆無にひとしかったので 断念。

いよいよ開場、カフェのすみのほうにあるかなり急な階段をのぼっていくと
2階にシアター。
ちいさな三角形・・いや、たぶん台形みたいな形で、天井が高かった。


まえに小林賢太郎さんのソロライヴを観たときもつくづく思ったのだが
演劇の感想を書くってすごくむずかしい作業だ。
どこまで書いていいのかわからないし、
なんというか・・非常に ナマモノだなとおもう。
でも、もう千秋楽も終えているので内容にふみこんでもかまわないだろう。



忙しさにかまけて忘れてしまう、考えないようにしてしまう、いろいろなこと、
たとえこちらが忘れていても、相手は自分を思ってくれていたこと、
ずっと前にあった、なんということもないとおもっていた出来事が
うんと時間が経ってから意味をもって自分に語りかけてくる瞬間、
生きていると誰にでもある、そういう切ないさまざまなことを
言おうとしているお芝居だった。

いままで、オペラとかミュージカルは多少観たことがあるが、
まだまだ観劇経験はすくない。
ただ劇を観るというだけでも相当自分には新鮮な体験で
今回もとてもたのしかった。
基本的にはミュージカルなどではないふつうの演劇なのだが、
オープニングにダンスがはいったりしてちょっと音楽劇っぽくもなっていて
たのしくみられた。

総じて、たのしかったのだが、
おちついてふりかえってみると、うーん?と思わされる点がかなりあった。
それは、このお芝居のおもしろさの程度にかかわるかなり重要なことにおもえる。
だから、恩師が誘ってくれて、出演もしているというひいき目をぬきにして
冷静に評価させてもらうとすれば、
いまいちのお芝居だった。


ストーリーはこんなかんじ。
主人公でIT会社勤務の八巻は、会社がなぜか大手ドーナッツ店チェーンを買収したのを機に
ドーナッツ店チェーンの企画営業部?に出向を命じられる。
なれないエプロン姿で新企画に奮闘する日々だが
同期でいちばん親しくしていた山野井は元気でやっているんだろうか。
最近おたがいいそがしく、会っていない。
そしてブライダル業界への進出のめどがたち 仕事が軌道にのりはじめたころ
八巻のもとに1本の電話がかかってくる・・。


八巻のもとにかかってきた電話とは、
同期の山野井の病気、危篤の知らせだった。
八巻はじつは、山野井から何度か、「体調がおもわしくない」という悩みを打ち明けた
メールを受け取っていたのだが、
ドーナッツ企画に忙殺され、プライヴェート用の携帯をぜんぜんチェックしていなかったので、
深く考えていなかった。わすれてしまっていたのだ。

病院にかけつけるか、重要なプレゼンの成否連絡を待つかで迷うひまもなく
すぐに、山野井の訃報がはいる。

実感がろくにわかず、泣くこともできない状態の八巻だが
新企画のプレゼンが通った理由のひとつに
キャッチフレーズが良かったことがあった、と知らされる。
ふりかえってみると そのキャッチフレーズのもとになった言葉が
いったいどこから生まれたのか、だれが一番最初に言い出したのか
八巻はなかなか思い出せないのだが
じつは遠い過去に 営業同行の途中で寄り道したドーナッツ店で
山野井が語った言葉こそがきっかけだった、
というオチであった。


話はとても面白くなりうるものだったと思う。
でも進め方がちょっとまずかった。
「山野井からのメールを、忙殺されてろくに読んでいない」という非常に大事な伏線が、
まえまえからしっかりと張られていなかった。、
観ているほうは山野井が危篤になってはじめて、メールの存在を知った。
八巻がメールの重要性に気付くのは 山野井が危篤におちいったときでよかったとおもうのだが、
観衆にはもっとまえから気づかせてないといけなかったとおもう。

山野井は冒頭から声のみで出演していたが、
ああいう演出が可能なのであれば、何度か届く山野井からのメールも
なんらかの形で前々から(印象にハッキリ残る程度にしつこく)出していくべきだったとおもう。
でないと意味がなかった。

印象的なセリフや やりとりは少なくなかったのだが、
最後の方に唐突につめこみすぎており、もったいなかった。上滑り気味であった。

もっとおもしろくなりえたのに もったいなかった。
もうちょっとスピード感のある演出で、いっそもっとバカみたいにドタバタと、コミカルに、
「忙殺っぷり」を強調して、途中から一気に暗転ていうかんじにしていたら
もっとわかりやすく面白く感じたとおもう。




さいきん演劇にちょっと興味があるなあ。
なんといってもライヴが一番だよね。
劇場に行って舞台で生身の役者さんが演じているのを観るのはすごくたのしい。
映画を観るのとはまたぜんぜん違う。

劇場はあちこちにいっぱいあって 毎日どこかでなにかのお芝居が
上演されているに違いないが
そのなかからどういうふうに 自分が観るものを決めたらいいのかわからない。
でも、ふところがゆるすかぎりこれからは ちょっと観ていきたいなあと。



















Category: 演劇 | Tag: 演劇

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