「髪結いの亭主 Le Mari de la coiffeuse (1990)」。

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髪結いの亭主
(原題:Le Mari de la coiffeuse、パトリス・ルコント監督、1990年、仏)

【髪結いの亭主4】


「イヴォンヌの香り」の監督の、「イヴォンヌ・・」よりももっと前の映画らしい。
本作のほうが有名というか、パトリス・ルコントの名が日本で知られるようになる
きっかけとなった作品とのこと。

アントワーヌは床屋に行くのが大好きで、ふくよかな女主人が経営する理容室に通いつめ、
「将来は理容師の女性と結婚する」ことを心に決めた、変わった少年であった。
やがて中年になった彼は、
経営者からゆずりうけたサロンをひとりで切り盛りする美しい理容師・マチルドに一目ぼれ。
調髪してもらったその日にプロポーズ、マチルドもなぜかそれを受け入れる。
マチルドは「愛してるふりだけは絶対にしないで」とアントワーヌに約束させた・・。

【髪結いの亭主3】



理容師のことをわざわざ髪結いといったりして タイトルがちょっと変と思ったりしたけど
これ以外にどんなタイトルがふさわしいか 考えてみてもなんだか思い浮かばない。
あとでちょっと調べてみたのだが、髪結いの亭主、というのは
「妻の収入で暮らしている夫」という意味をもつ言葉みたいだ。
夫が妻をやしなうのが当たり前だった時代、
女性の職業というものがほとんどなく、あるとすれば「髪結い」くらいのものだった時代の
言葉というかんじらしい。

アントワーヌは働いてなかった。
孤独であることがすきらしいマチルドはサロンを独力で切り盛りすることに決め、
けっこう大きい店だがのんびりひとりでやっていた。

夫が働かないことに、妻が何を言うでもなく、
サロンのなかで ふたりはふたりだけの幸福を楽しんでいた。

マチルドの過去になにがあったかはわからない。
ただとてもつらいいろいろなことがあったらしいことは
彼女の手首に傷痕があるので わかる。

アントワーヌはマチルドよりもだいぶ年上であり、
観ているほうには彼の魅力とか良さといったものが正直ぜんぜんわからない。
マチルドは、とてもきれいだった。

【髪結いの亭主2】


幸せな10年がすぎ ふたりの生活は唐突に終わってしまうのだが、
慟哭も苦悩も、はっきりとは描かれなかった。


うーん、アントワーヌが「愛してるふり」をしはじめたようには
そこまでの段階ではわたしには思えなかったのだけど
むしろ最高に幸せであったからこそ
そこで終わりにしようとマチルドはおもったのかもしれない。



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