「進撃の巨人」考。(第5回)

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進撃の巨人
第5回

【進撃の巨人】


おもしろい。誰がなんと言おうとかまわない。好きだ。

「ベルセルク」に対してよりは、なぜか、禁欲的すぎずにいられる。
「ベルセルク」は 病的にひきつけられてしまうのに、先を知るのが怖くて。
なんなのか。あれは。
映画を観るだけでも自分にとっては、たいへんなことだった。
へたに近寄れば 一生に一度の恋のように 魂ごと持っていかれる作品。
まだこれで 原作のマンガを1ページも読んでいない・・
読んだら頭おかしくなるんじゃないかと、我ながら心配。

「ベルセルク」に対する愛情を、ある程度、分散させるのに
進撃の巨人」を積極的に楽しんで観ることが、ちょっと役立っているのかもしれない。

なんとなく、(ダークファンタジーという、枠組みだけだけど、)
似ていると言えば似ているので、「ベルセルク」と「進撃の巨人」が。

進撃の巨人」のこと書くつもりなのに 「ベルセルク」になってきちゃってるな・・

オープニングテーマの疾走感がいい。何回も聴いてたら歌詞も覚えてきちゃった。
「死せる餓狼の自由を」の「餓狼」の「が」の発音がなんかスキ。

わたしは「エレンが巨人であること」が
第5回で あきらかになるんじゃないかと思っていた。

エレンは第5回で、巨人にはならなかった。
けど・・、でも・・・。
「いつ」「どうやって」巨人に(ほんとになるなら)なるか、までは 考えてなかったので
イヤまさかああいうことになるとは・・ぜんぜん想像していなかった・・・

この物語の特徴、それはせっぱつまったときの普通の人間の、普通の反応が
これでもかというくらい現実的に、しっかりと描写されていることだろう。
しかも巨人と戦う「戦士たち」に、そういう描写がおおい。
つまり、
かっこよくあってほしい、ヒーローであってほしい人たちなのに
幻滅をとおりこして絶望させられるくらいみっともなく、気の毒なかんじになっている(-_-;)

はじめは、エレンのお母さんの、最期のところで思った。
彼女は「行かないで・・」といって、ひとりになってから泣いていた。
あの場面には、ちいさからぬ衝撃をおぼえた。
セリフを聴き間違えたかと思って、何回も繰り返して観た。

わたしのなかに アニメなんてしょせん 子ども向け、みたいな感覚があったのか、
まさかそんな人心の機微をとらえてみせるようなセリフが でてくるとは思ってなかったので。

なんて人間的なのかとおもった。子どもたちには、逃げなさい、と気丈にいっておきながら、
ひとりになってからこぼす、ほんとうのきもちが、それとは裏腹であるとは。

でもふりかえると 非戦闘員であったお母さんの最期の姿は、ここまでの5回で出てきた
すべての人たちのなかで、まだしも「美しく」描かれていたように思うのだ。
彼女も怖かったのであり、ひとりで死にたくはなかったのであり
置いて行かないでと、本心を吐露したわけだけれども
それを息子に聞かせはしなかった。
息子に対して 私を助けて!おいて逃げたりしないで!と訴えたりしたら
エレンは別の意味で一生 母の最期を忘れられなかっただろう。

ひきかえ、戦士たちのようすはもっともっと、なまなましく、
ときには胸がむかつくくらい、醜い。

第2回では 子ども相手に憎まれ口をたたく下っ端兵士どもがいてイライラさせられたし
第5回なんかでは 出陣を目前に、恐怖と緊張のあまり嘔吐をくりかえす新米兵士や
巨人にとらえられ、我をわすれて命乞いをする兵士の姿などが見られる。

そこまで見せるかってくらい、見せてくる。
非戦闘員たちの最期もそれぞれに無残ではあるのだが
彼らの姿はそこまで作為的に「みっともなく」も「人間的」にも描かれてない。
カッコよくあってほしい、英雄であってほしい戦士たちにこそスポットを当て
巨人の足元もなめさせかねないほど みっともない姿に描いてくるという・・

「ヒーローや戦士はカッコイイもの」というお約束をことごとく破ってくるところがニクイ。

立体機動装置を使う戦闘は 人類にとって両刃の剣だなあ。
巨人の急所である、うなじまで到達するのに、立体機動が必要なのは理解できる。
でも、あの、ワイヤーをとばして高速滑空するやり方は、危ない。
体が大きいわりに妙に機敏な巨人たちに、ワイヤーをひっつかまれてイタズラされてしまってたし
そうでなくてもちょっと操作を誤れば、高速移動しているだけに、地面やら建物の壁やらに
叩き付けられ、大けがをするおそれがあることが、第5回を観ていたらよくわかった。

高速滑空は必要だろうが、せめてノンワイヤー的なやり方を見つけられないもんだろうか?
アルミン、頭いいんだから、そういうの開発してほしい。

そう、アルミンはじっさい めちゃくちゃ頭がいい。
手足は恐怖でガクガク震えてるくせに、頭と口はふつうのときよりむしろ
状況がまずければまずいほど、よく回っている。
危機的状況下でこそ、本当の力をだせる子なんだとおもう。
もしもそのことに自分で気づくことができたら、
アルミンはみんなの強力なブレーンになれるんじゃないかなあ。

それにしても、人類は、なぜそんなにも巨人を怖がるのか。
「巨人を前にすると何もできなくなってしまう」度合が、激しすぎるような気がする。
知能を持たず、基本的にはただドスンドスンと歩き回って人間を見つけたら捕食するだけの
積極的に攻撃をしてくるでもない巨人たちを なぜそんなにも怖がるのかと思う。
わけもなく、本能的に怖いと感じるように、
なにものかによって遺伝子レベルでインプットされているとか、そんなかんじなのだろうか。

人類があらわれるより100年前から巨人が存在したらしいというのは、
虚偽の歴史じゃないかとわたしはおもう。
ニワトリが先かタマゴが先かみたいな話になりそうだが、
巨人が先に存在したなら、人類はもっとはやく、絶滅してるんじゃないかなあ。




エレン、きみ これからどうなるんだ(-_-;) 
還ってくるのか、巨人として?

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