「HK  変態仮面(2013)」。

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「HK 変態仮面
(福田雄一監督、2013年、日本)

【HK】


いつ終わるともしれないたった一度きりの人生のうちの2時間を、
この映画につぎ込む価値は、あった!!

わたしはたまたま、タダで観る恩恵に浴したクチなのだが、
観たあとの、この感動の記憶を保ったまま、観る前に時をさかのぼれるとしたら
4000円くらい払ってでも観たい!と言ったとおもう。

多少、全体的な意味で、流れがもたついたように感じたところはあったが、
役者さんたちの演技力と並々ならぬ熱意、異常なまでのバカバカしさ、笑いのセンスで押し切っていた。

それに、その「流れのもたつき」も、この映画の場合はアリだったと言っていいとおもう。
なにも、ギャグとかそういう、テンポが命のところで、もたつきを感じたわけではなかった。

そこには・・ある意味、変態的、あるいはこれでもかというような執拗さがあって
徹底的にバカをやる、変態を描ききるということに誠実に取り組んだ結果の、あのテンポ感だとすれば
アリだとおもうのだ。 というか、正解。

主役の鈴木亮平さんの、体の美しさや、完成された「バカとしての演技」には感動。
「愛子ちゃんになにすんだっ!!!」の声のひっくり返り方とか
すばらしすぎた。たぶんめちゃくちゃ頭のいい役者さんなんだろう。

これほどまでにやりきってくれる役者さんが、日本にはこんなにたくさんいたのか・・・
わたしはその半分も、名前を存じ上げなかった。

ニセ変態仮面を演じた役者さんの、死人のような眼や、プルプル震える口元などにはひきつけられた。
役者さんって、体をあんなに細かいところまでコントロールできるんだね。
片瀬那奈さんとかも、マジありえんくらい振り切れてた。
あんなきれいなお顔でああいうことされると、もう、壊滅的におもしろい。
ヒロインの女優さんも超かわいいだけじゃなく華麗にバカだった。
どういう方なのか知らないが、すくなくとも、慣れてないアイドルさんが 
「おもいきってやりましたっ!」というかんじではなかった。
ちゃんとわかったうえで、ああいう役を演じきっていたように見えた。
計算ずくの恥じらいが、香り立つようなセクシーさをかもしだしていた。

いずれにせよ非常にどうでもいいストーリーではあるものの 
いっちょまえに伏線?みたいなものがはりめぐらされており、
いったいどういうことなのかなあと思いながら、観ていたりもしたのだが
(たとえば愛子ちゃんは補習で放課後呼び出されているのに、・・・とか、
大金玉男のねらいとはなんなのか、・・・とか 
ニセモノの変態仮面に、狂介はほんとうに勝つことができないのか?・・・とか)
それらをちゃんとスッキリ解決していってくれて、好感が持てた。

この映画に関わったすべての人にわたしは拍手をおくりたい。
なんだかありがたくて、最終的に、ちょっと泣けた。

ただ本編には関係ないことだけど
個人的に、いつ見られるかとたのしみにしていた変態仮面の決めゼリフや必殺技のいくつかが
上映前に流される、鑑賞マナーよびかけのコマーシャルに、先に使われちゃってたのは
ちょっと残念。

そこはどうも、いただけなかった。
もったいぶってほしかった。

ただ、それはほんとに、本編には関係のないこと。

さあみなさん、
レッツ・変態!

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